クックビズが描く未来

クックビズが描く未来~6次産業化とグローカル~


今後のクックビズの描く未来はどうなっていくのか?

6次産業グローカル、この2つの言葉を交えて少しお話しいたしましょう。

6次産業とは

食に携わるビジネスをしていると、一度は聞いたことがあるかもしれません。
この「6次産業」とは一体なんでしょうか?

六次産業(ろくじさんぎょう)とは、農業経済学者の今村奈良臣が提唱した造語であり、農業や水産業などの第一次産業が食品加工・流通販売にも業務展開している経営形態を表します。また、このような経営の多角化を6次産業化と呼びます。

具体的な手法としては、農業のブランド化や、消費者への直接販売、レストラン経営などがあります。

平成24年7月31日に閣議決定された「日本再生戦略」において、重点分野の一つとして、「農林漁業(6次産業化)」が位置付けられ、農林漁業の6次産業化・成長産業化を実現させるため、農林漁業成長産業化ファンドを通じて、6次産業化事業体への出資・融資等を実施すると決定しました。

その規模、実に平成24年・25年で1,000億円となっており、
今後、6次産業化の市場規模を現在の1兆円から、3兆円(27年度)、10兆円(32年度)と拡大することを政策目標として掲げています。更に、大手メガバンクが揃って数十億円規模の6次産業関連ファンドを立ち上げるなど、“残された国内成長分野”として注目が集まっています。

これだけ多額の資金を投入してまで、農業や水産業が一次産業から食品加工・流通販売に展開を迫られるには理由があり、世界最速で進む高齢化と地方再生がその主な要因です。
生鮮食品がどんどん売れなくなる市場にフィットするために、今、食産業の業界構造自体が大きく変わろうとしているのです。

この政策の成否を分けるものは一体なんでしょうか?
多額の資金を必要とする設備投資ではないと我々は考えています。
必要なのは、いかに消費者ニーズを捉えた商品・サービスを創り続けるかということです。

一次産業が二次・三次産業に展開し成功するためには、
食のバリューチェーンを下り、エンドユーザーである一般消費者との相互理解が必要なのです。

場合によっては、自前の人材リソースではうまくいかず、
二次産業や三次産業から優秀な人材を獲得する必要が出てきます。
つまり、国内市場の6次産業化にともない、“人材も6次産業化”する必要に迫られます。逆の視点で捉えると、食産業において自らの人材市場価値を高めるには、「個人の6次産業化」がとても有効な手段であるということです。

我々は23兆円の外食マーケットにおいて、ナンバーワンの人材サービスになることが中期経営計画の目標です。その先にあるものは、エンドユーザーを一番近くで見てきた彼等(飲食人)の価値向上です。その一つが「個人の6次産業化」であることは前述したトレンドからも自明の理であり、一次産業とそこに携わる人々の6次化こそが、地方再生の鍵となるでしょう。

これらの未来の実現をできるのは、我々クックビズだけだと確信しています。

もうひとつの流れ、グローカル

グローカルとは、全世界を同時に巻き込んでいく流れである「世界普遍化」(グローバリゼーション)と、地域の特色や特性を考慮していく流れである「地域限定化」(ローカリゼーション)を合わせた混成語です。地球規模/多地域での展開を目指しながらも、地域の法律や文化に応じる形で提供される製品やサービス等を指します。例えば、海外発のハンバーガーショップの日本店舗における“てりやきバーガー”などが挙げられます。

現在、世界的なトレンドとして「日本食」が再ブームです。
このブームが過去にあった日本食ブームと決定的に異なるのは、
「日本食の日本人による現地人のための現地化(ローカリゼーション)」であるということです。

ニューヨークやパリ、シンガポール等、食材の安定供給が実現した地域から、
“なんちゃって日本食”から“本物の日本食”の提供へとステージが移行しています。勿論これを実現しているのは、海外進出する日本の飲食企業です。今後、アジア・アフリカ等の新興国・発展途上国でも、同様のことが起こり始めるでしょう。

国内の縮小する外食マーケットとは裏腹に、全世界的には日本食の需要が拡大し続け、日本の外食企業にとっては収益力を回復するチャンスが到来します。

この飲食業界(FOOD&BEVERAGE)のグローカル化で、国内外の飲食人材の流動性が飛躍的に高まっていきます。ある日本の料理人は活躍の軸足を海外に移すことでキャリアアップを実現するでしょうし、ある外国人留学生は、日本でフードビジネスに魅了され、日本の飲食企業の現地法人に就職するでしょう。日本では意外かもしれませんが、韓国や中国の優秀な学生の人気就職分野のひとつが飲食業界であり、フードビジネスなのです。

我々が成し遂げたい未来は、
「食」を通して国内外の人材流動性を高め、日本人のプレゼンスを高め、世界中の人々に幸せを届けることです。云わば、世界最大の「食」の人材ネットワークとコミュニティを育むこと。これが我々のゴールなのです。